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中国の不動産投機現象が描き出した信用創造の仕組み
The mechanism of credit creation illustrated by real estate speculation

信用創造の仕組み
1、預金の受け入れ:銀行はまず、顧客から預金を受け入れる。
2、貸付:受け入れた預金の一部を、支払準備金として手元に残し、残りを企業や個人に貸し出す。
3、新たな預金の発生:貸し出されたお金は、借り手の口座に入金され、新たな預金となる。
4、循環:借り手がそのお金を支払いに使うと、別の人の口座に入金され、再び銀行に預けられる。
5、信用創造の拡大:このように、貸付と預金のサイクルが繰り返されることで、当初の預金よりもはるかに大きな預金通貨が創造される。

中国の不動産投機現象が描き出した信用創造の仕組み

計量計測のエッセー

中国の不動産投機現象が描き出した信用創造の仕組み

中国の不動投機記現象が描き出した信用創造の仕組み

写真は黒部ダム(黒部第四ダム)。黒部ダム建設には延べ1000万人の人々が動員された。当時の関西電力の年間電気収入の半分に相当する巨額の費用が投じられ、7年の歳月をかけた大事業。黒部ダム(くろべダム)は富山県東部の中新川郡立山町を流れる黒部川水系の黒部川に建設された水力発電専用のダム。1956年(昭和31年)着工、太田垣士郎指揮の下、171人の殉職者を出し7年の歳月をかけて、1961年(昭和36年)1月に送電を開始し、1963年(昭和38年)6月5日に完成した。北アルプスの立山連峰と後立山連峰に挟まれた黒部峡谷に立地し、黒部市から南東約40キロメートル、長野県大町市から西約20キロメートル、県境から約3キロメートル西に位置する。堤高は1,454メートル。

(タイトル)

中国の不動産投機現象が描き出した信用創造の仕組み

(本文)

 北朝鮮軍を釜山から押し返した連合国軍の前に突如として現れたのが中国人民義勇軍であった。毛沢東の指示により中国人民解放軍は1950年10月、中国人民義勇軍として鴨緑江を渡り国連軍の前に立ちはだかった。中国人民解放軍の支援によって朝鮮戦争は戦闘が続き1953年の休戦協定締結した。休戦協定には中国も参加している。

 中国人民解放軍は何時しか毛沢東の権力闘争の一部隊である紅衛兵に化ける。劉少奇を追い落とす作戦計画として紅衛兵が動員され、この大運動によって中国の古来の文化遺産が破壊され、同時に毛沢東は権力を奪取した。その紅衛兵の運動が渦巻いた後には改革開放があり、さらに不動産の大投機現象が生じた。人民解放軍、紅衛兵の中国の国民にどのような心理の変化が生じて不動産投機に走ったのだろう。

 国家と地方政府の管理下にあったその土地を地方政府は長期貸借の名目で販売して財政資金にし、土地を投機的デベロッパーが買い上げて都市計画プロジェクトを組んで住宅マンションを紅衛兵の末裔に販売した。ギャンブル好き、もともと資本主義的な発想と行動をする中国国民は何時しか我先にとマンションを購入し、マンション価格が高騰するのを見ると二棟目、三棟目と買いあさっていった。

 資金などもともとない。中国の銀行のほとんどは政府系に属するが地方のそうした銀行がマンション購入資金を提供した。つくられるマンションの値打ちを担保と見立てて与信として資金を貸し付けた。この資金は貯えられていたものをから当てられるのではない。銀行が貸し付けたと同時に購入者の資金となり、そのお金は不動産業者にわたり、不動産業者は貸し付けた地方銀行に預金した。もともとは何もないところから信用の形でお金が創出されて、マンション購入の長期ローンが組まれ、そのお金がデベロッパ―を経由して政府系地方銀行に還流した。デベロッパーはもう一度銀行から融資を受けて次のプロジェクトに乘りだし、マンション購入者は値上がりしたマンションを担保に次のマンションを購入した。

 住宅の実需から乖離した都市開発と住宅建設の繰返しは結局は誰も住むことがない幻の巨大都市を幾つも、というよりも果てしなくつくりあげることになった。

 中国における不動産投機現象とそのなれの果てとしての廃墟と化した幾つもの新建設都市の姿は、銀行が信用を創出する仕組みを実演する仕組みを形として見せることになった。

 銀行が信用創造する仕組みは次のようなことである。

 銀行の信用創造とは、銀行が貸付を行うことで、預金通貨を新たに生み出す仕組みのこと。この仕組みは、銀行が持つ信用を基に、預金されたお金を元に貸付を行い、その貸付金が再び預金されることで、社会全体の通貨量を増やす役割を果たす。

信用創造の仕組み
1、預金の受け入れ:銀行はまず、顧客から預金を受け入れる。
2、貸付:受け入れた預金の一部を、支払準備金として手元に残し、残りを企業や個人に貸し出す。
3、新たな預金の発生:貸し出されたお金は、借り手の口座に入金され、新たな預金となる。
4、循環:借り手がそのお金を支払いに使うと、別の人の口座に入金され、再び銀行に預けられる。
5、信用創造の拡大:このように、貸付と預金のサイクルが繰り返されることで、当初の預金よりもはるかに大きな預金通貨が創造される。

例を挙げよう。
 ある銀行が100万円の預金を受け入れたとする。この銀行が支払準備率を10%とすると、10万円を準備金として残し90万円を貸し出す。この90万円が別の人の口座に入金され新たな預金となる。この90万円がまた貸し出されることが繰り返されることで、最終的には100万円が1000万円以上の預金に「信用創造」される。

信用創造とその波及。
 信用創造は銀行の貸付活動によって行われる預金通貨の増加現象。銀行は預金されたお金をそのまま貸し出すのではなく一部を準備金として残し残りを貸し出す。信用創造によって社会全体の通貨量が増加し経済活動が活発になる。信用創造は銀行の信用と貸付金の返済が順調に行われることが前提。

信用創造は何倍までか。
 銀行が貸し出しを繰り返すことで銀行全体として預金総額が膨れ上がり預金総額は当初の預金額の1/支払準備率倍、すなわち100万円×1/0.1=1,000万円にまで達する。

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